2016年02月29日

難問は婆ちゃんの質問

婆ちゃんは今、病院のベッドの生活です。
昨日は、旦那さんと実家の母の買い物に付き添ってから、午後に婆ちゃんの病院へ出向きました。
『婆ちゃん来たよ』というと、
小さく目を開けて「今日は休みか?仕事か?」と言いました。
よかった繋がった。前回は、『あんたさんだあれ?』だったもね。



最近、婆ちゃんからの質問の答えに、ちょっと困る時があります。
例えば昨日は、
「あのチューリップ(実際はない)を持ってきたのは母さん(私)か?」
と言うので『もってきたのは私じゃないよ』と答えました。



それから「あっちの奥さん(向かいのベッドの人)は、猫と一緒に寝てるんだ、時々猫が鳴いているぞ」
と言った時は『へえ、そうなんだ』と答えました。



でも、「母さん(私)、ここにあった米どうした?」と聞かれた時は、
前回も今回も『お米なんてないよ』
って答えていましたが、本人としては納得がいかない様子なのです。
そのうち、誰かが持っていったんじゃないのかと疑ったりします。
婆ちゃんが納得する答えが見つかりません。



そうこうしているうちに おやつの時間、エクレアが登場しました。
エクレアは、婆ちゃんが握ったフォークから逃げようとするので、私が真上からブスっと差して口に入れる。
「なんだこれ、メッチャメッチャするな・・・」と、入れ歯をカチカチさせて一口食べてから、
「あんた、誰も見ていないうちに食いなさい!」
と私にも分けてくれようとします。
『私は今ご飯食べてきたからいらないよ』と言っても
「いいから、ほれ、食いな」と、誰が見ても気づいちゃうナイショの目配せポーズでアゴを振る。
と、言いながらも完食!
お米の事は忘れてくれたみたいです。



でも、今度またお米の事を聞かれたら、なんて答えようかしら。
『お米は私がもらいました』と言おうかな、自問自答しています。



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posted by ぽぷら at 23:24| Comment(5) | 婆ちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月16日

婆ちゃん、ホームに入って1ヶ月

婆ちゃんがホームに入ってひと月がたちました。
おしゃべり好きな婆ちゃんですが、誰も知らない大勢の中で自分の居場所が見つからず、かといって、ベッドに寝てばかりもいられません。
私たちが面会に行って談話コーナーで3人になると、まるで子どもがいじめっこのことを訴えるかのように、
「おら、イスぐるま(車椅子)もできねえし(動かせれない)、うるさい婆さんもいる。ご飯がくるまで何時間も待たせやがる。おやつもまずいし、(お茶に)砂糖も入ってねえんだ。」
と、我慢している気持ちを訴えます。



ちょうどその時に出されたおまんじゅうとお番茶(ほうじ茶)も、
「オラ食わねえ」と言って手もつけません。
”お茶飲まないの?”と聞いても
「砂糖たくさん入れてないからいらない」と言います。
いくら、”いつも飲んでたお番茶だよ” と言っても、どこまでわかっているのかな・・・・
そんな婆ちゃんを見るにつけ、帰り車の中では、旦那さんも、ため息をついてしまうのです。



今日は義姉が来たので、事務所を閉じて、一緒に婆ちゃんの様子を見に行きました。
ちょうどおやつの時間だね。あそこにいる。
しばらく黙って様子を見ていようか。



婆ちゃんは、みんなに混じってパクパク小さなタイ焼きを食べています。
あ、お茶も飲んでる!
またかじった、また飲んだ。
入れ歯を最大限に活用した食べっぷり。
しっかり食べ終わると、私たちが見えたらしく、車いすを動かし始めました。
ぎこちないけど、ちゃんと方向も変えています。
なのに私が近寄っていくと、今までこいでいた手をパっと放して、両手をヒザに乗せたもね。




談話コーナーで待っていた義姉に
「頑張って、少し車いすを動かしてごらんと」即されると、少しだけれど、移動もできます。
通りかかった介護員さんには「どもども こんにちわー」と声もかけています。
それでも私たちには、「おら、イスぐるまもできねえし、(お茶に)砂糖も入ってねえから飲みたくないもな」と言います。
それから「おやつはな、食うと金かかるのよ。風呂だって入るたびに金かかるべよ。250円だな、ん」とも言いました。
なしてかしらないけど具体的金額!
なんだかんだと言いながらも、少しずつ、回りのことも気になり始めたようです。



帰りがけ、事務の職員さんに声をかけられました。
「新しい室内履きが届いたので、お婆ちゃんの所に持って行ったんですが、”知らん、お金かかる” と言って受け取ってもらえないもので、家族の方からお渡し頂けませんか?」
私たちは顔を見合わせクスクス笑っちゃった。
なるほど、婆ちゃんらしさがでてきたかもね。
今度行ったら、おやつ代はいくらなのかも、聞いてみよ。



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posted by ぽぷら at 22:36| Comment(5) | 婆ちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月28日

婆ちゃんに新しい友達はできるか

婆ちゃんは今日、ホームに入るために病院から引っ越しをしました。
ずっと病院の服を着ていたので、普段の洋服を着るのは久しぶりです。
退院の手続きやら、お世話になった病室の方たちにお礼を言っているあいだに、お迎えがやってきました。
婆ちゃんは、何度もホームの話を聞いていたせいか、それとも久しぶりにお出かけモードになったからか、思ったよりも落ち着いているように見えます。
病院の皆さんに手を握られ 『お元気でね』と言われては、
「また来るからよろしくね」と言って、看護士さんたちの笑いをゲットして、手を振りながら、お迎えの車に私と乗り込みました。



車の窓から見える見覚えのある風景を見つけては、
「この川は新川か?とか、ここは変電所だな」と言っては、首を回し回し眺めています。
それから、
「(同じ病室にいた)あの婆さんはな、海で死んだんだとよ(死んでない)」
とも教えてくれました。



さて、ホームに着いたら、ちょうどお昼ご飯どき。
色々と入所の手続きをしなくてはならない私たちを気遣ってか、職員さんが、お昼ご飯を一緒に食べましょうと婆ちゃんの車椅子を押して、向こうの食堂へと連れて行ってくれました。
事務員さんから施設の説明を聞くのですが、食堂の婆ちゃんがちょっと気になります。
だって以前、おためしデイサービスに行ったときは、知らない人たちがしんどかったらしく、途中で戻ってきたくらいでしたから。
婆ちゃんは、食事に集まったお見知らぬお年寄りたちに囲まれて、どこを見るでもなく、ただじっとしています。



世間のニュースで報じられる事件事故があるためでしょうか、施設側も、家族の心配を考慮して、こまかな規則や対応の説明を、ひとつひとつ確認しながらの説明が続きました。



しばらくして婆ちゃんを見てみると、食べてる食べてる。
あら、向かいのお婆さんに話かけられている?、少しだけど、笑ったみたい。
以前よりも緊張感は少ないように思いましました。
何人もの車いすのお年寄りの中にいる婆ちゃんは、今は一回り小さく目立たちません。
けれど、 もしかしたら、 ” チーム車いす ”の主力選手になれるかもしれないと、心の中で、かすかな期待がわきました。







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posted by ぽぷら at 23:13| Comment(2) | 婆ちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月25日

運のいい黒豆

婆ちゃんが「餅食いてえな」と言いました。
もしノドに詰まらせたりしたら大変なんだけど、病院のホールで、ちょっとだけ豆大福をちぎってあげました。
「ウウ!!」なんて事になっては一大事だもね、さすがにちょっと緊張しました。
『よく噛んでね』
婆ちゃんは、入れ歯を入れてない口でモグモグしながら「うんめえうんめえ」と、ヤギさんみたいです。



そのうち、お餅はお腹の中におさまったらしく、口の中に黒豆が一粒残りました。
『噛めなかったら出そうか?』ティッシュを出そうとしたら
「んん、いやいや、」モグモグモグ・・・



黒豆は、婆ちゃんの歯ぐきに押しつぶされまいと、口の中を右往左往しながら逃げ惑っているようでした。
そのうち、ポン!と口から飛びでました。
ありゃりゃ!
婆ちゃんの足元、椅子の下、つま先の前方も見たけれど、黒豆は見つからない。
どこ行ったんだべ・・・・
と思ったら、婆ちゃんが口に入れてる。
黒豆は逃げたまではいかったけれど、偶然にも、飛んだ先が婆ちゃんの手のひらだったのです。



そろそろ病室に戻ろうか。
歩行器につかまって廊下を歩いていると、またまたポン!と口から黒豆が飛び出して、婆ちゃんの前に落ちました。
と思ったらいきなり、婆ちゃんは足でバン!と踏みつけました。
なのに下ろした足は豆の右にかすっただけで、風圧でちょっとだけ転がっただけでした。
またバン!と踏みつければ、今度は豆の左をかすってまたコロン。
もひとつバン!これでもかバン!
歩行器につかまった婆ちゃんは ”モグラたたき” みたいに足をバンバン4回もふんずけたのに、豆はギリギリで転がっています。 す、すごい豆!!



婆ちゃんは、とうとう諦めて歩行器を押して行きました。
こんなに運のいい黒豆を見たのは初めてだわ。
廊下にコロンと残った運のいい黒豆だけど、最後は、私につままれて、ポイ!っとゴミ箱に投げられて(捨てられて)しまいましたとさ。



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posted by ぽぷら at 23:34| Comment(2) | 婆ちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月16日

カネもあったしサルもいる

「カネあったのか?」と、婆ちゃんが聞くので、私は、前日に起きた事をもう一度説明しようと思いました。
どこかにしまったはずのお金がなくなったのではなくて、始めからお金はなかったという事を。



でも旦那さんは、私がしゃべり出すまえに、
「あったから大丈夫だ」と言いました。
婆ちゃんは「そうか」とひと言いうと、不思議と安堵の空気が流れました。
そうだった。
いちいち説明する事よりも、こんな空気が大事だったのです。



婆ちゃんが体調をくずして入院したのは春の事、今の病院に移った期間も合わせると、かれこれ半年が過ぎようとしています。
その間にも、本能や欲求を包んでいた理性の壁は少しずつ剥がれ落ち、その部分には、得体の知れない創造物が、その穴埋めをするようになりました。
現実と、そうでない物が入り交じった会話がスムーズに終るはずもなく、説明するほうも、されるほうも、気持ちが憂鬱になっていまいます。
だから時と場合によっては、返答は臨機応変でよいのだと思います。



婆ちゃん・・・・「母さん母さん、(私の事)」
私・・・『なになに?』
婆ちゃん・・・・(小声で)「ここにはな、葬儀場もあるんだとよ。昨日な、隣りの部屋からふたり、そっち行ったわ」
私・・・『え、2人も!!ありゃー』
婆ちゃんは、ちょっと得意そうです。



婆ちゃんの想像物はそればかりではありません。
「あそこに寝ている婆さんの所にはな、毎日、旦那が来ているわ。だけれども、枕んとこに位牌(いはい)も置いてあるべさ。たまげたもんだ」
それを聞いて、私も旦那さんも、そのお婆さんの枕元を、ついついチラッチラッと見たりしちゃった。
ご主人が毎日のようにお見舞いの訪れる事は本当で、枕元の位牌は、もちろん現実ではありません。
それでも、もしやと見ちゃうんだから、おっかしいよね。



旦那さんが「そういえばよ、今度は婆さん、” 向かいに寝ている婆さんが、大人しいサルを飼っている” って言ってたぞ」と言いました。
ええ、猿!?
そりゃあ確かめてみなくっちゃ。
婆ちゃんの脳は、私達の考えも及ばぬ世界を旅しているようです。




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posted by ぽぷら at 00:16| Comment(2) | 婆ちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月17日

婆ちゃん、たった3時間で岩手の妹と

婆ちゃんが、病院から少しだけ外出許可をもらって自宅に戻ってきました。
たまたま来た長男が、スマートフォンで内地(本州=ウチの場合は岩手)にいる いとこのサダオちゃんにラインのビデオ電話を繋げてくれました。
サダオちゃんは婆ちゃんの妹の息子なので、もしかしたらおばちゃんと話しができるかもしれません。



ほーら、繋がった!
「もすもす・・・あらー北海道のおばちゃん!」
サダオちゃんは外にいたので家のまわりの風景もばっちり。
ばあちゃんは、「サダオちゃん!さだオちゃん!」と声をかけながら、広がる田んぼの小さな画面を覗き込んでいます。
「おばちゃん、いまウチさ入るからしゃー」



開けっ放しの玄関の中にスマホの画面が吸い込まれると同時に、家の奥から前掛けをした叔母ちゃんが歩いてくる姿が見えました。
叔母ちゃんは、息子のサダオちゃんに言われてスマホを覗いています。
「なにっしゃ・・・・」
婆ちゃんの映っているスマホの画面を見て
「あら〜、ねっちゃん〜〜!」
叔母ちゃんの顔が、いきなりスマホの画面に納まりきれない目と鼻の大きなアップ!
婆ちゃんは、私の手からスマホを取ると、とっさに耳にあてて
「もしもし〜〜」




ちがうちがう、こうやって話すんだよ。
ほら、画面にちょうどよい大きさのおばちゃんの顔が映っているも。



おばちゃん「もすもす〜」←→ 「もすもす〜」婆ちゃん
・・・・・・・・シーン・・・・・・・・・・・・・
「あんた元気かー」←→ 「あんた元気かー」
・・・・・・・・シーン・・・・・・・・・・・・・
「なにしてたの〜」←→ 「なにしてたの〜」
・・・・・・・・シーン・・・・・・・・・・・・・
声だすの同じタイミングかい!!



内容なんかどうでもいいか、元気な顔が見られたんだから。
それにしてもとても便利な世の中になりましたね。
なんだかんだで、あっという間の3時間滞在でした。



病室に戻ると、
看護士さんたちが『楽しかった?私もついて行きたかったな〜』とお出迎え。
婆ちゃんは
「ダメダメ、ウチはボロボロだし小さいから、あんたたちは入りきれないの」と、いつものトークが健在だ。
ま、前半部分は当たっているけどさ。




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posted by ぽぷら at 00:11| Comment(2) | 婆ちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月02日

お祭りは嫌いだべよ

婆ちゃんの入っている病院の駐車場で、小さな夏祭りが行われました。
何日も前から、婆ちゃんは
「今度、夏祭りがあるんだってな。綿あめがタダなんだってよ」と言っていました。
その次に行ったときも、
「夏祭りがあるんだってよ、綿あめがタダなんだってよ」と言います。
またまた次に行った時も、
「夏祭りがあるんだとよ。あんただけに言うけどな(ヒソヒソ声で)綿あめがタダだと
『よ』がでっかい!



夏祭りは平日の2時間だけなので、ちょっとだけ事務所を閉めて出かけてみると、ベッドの上にシワシワのタオルが一枚 放ってあるだけで婆ちゃんの姿がない。
「あ、お婆ちゃんですね!今、看護士とお祭りに行ってますよ」
婆ちゃんは、クリスマスも七夕も知らないけれど、手稲祭りの時だけは、がぜんハッスルするのであった。



果たして会場に行ってみると、紫色の水玉模様のリボンが付いている麦わら帽子をかぶった婆ちゃんの姿が車イスでこっちを向いてる。
クマデのような両方の手でかかえているのは、風船をねじって作ったお猿ふうせん、赤くポップコーンと書かれた紙袋、水色のゾウさんの絵柄が入った綿あめ、くじ引きを引いて当たったという手ぬぐいです。
その細めた目は、シワと区別がつかないほど。
ニンマリした口は入れ歯が落ちるんでないべかと心配になるくらいの歯の見せようです。
はっはっはっは・・・・



看護士さんから車椅子をバトンタッチして、私たちは日陰で休む事にしました。
婆ちゃんは、綿あめの割り箸つままずに、袋の上から綿あめを抑えると、大きな口を開けて入れ歯で食いちぎりました。
それから
「いやあ、まいったよ。あんただから言うけどよ、(ヒソヒソポーズのでっかい声で)ここの看護婦はよ、来てほしい時に来もしないで、お祭りには誘いに来るのよ。それでな、祭りなんかオラは行かねえ!えって言ってやったのによ、祭りに無理やり連れてこられたもな」 と言いました。



でもさあ、お祭り楽しいっしょ。
婆ちゃんは、口の回りに付いた溶けた綿あめを、薬指でぬぐいながら、
「ダメよ、同じ部屋のオラだけ連れてこられたんだ」
と、またまた綿あめを食いちぎりました。
最後に残った大きな固まりは、指で寄せるように口に入れて、濡れおしぼりで手を拭いて言いました。
「あーあ、オラ祭りは好きだもな」


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posted by ぽぷら at 15:38| Comment(6) | 婆ちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月05日

婆ちゃんの、わかる事と、そうでない事

婆ちゃんが体長を悪くしてから、そろそろ2ヶ月が過ぎようとしています。
一時は、どうなるかと思ったときもありましたが、今ではなんとか、病状も安定しています。
病院は自宅から車で10分ほどなので、仕事後はできるだけ、旦那さんと婆ちゃんに会いに行きます。



介護者が付き添えば、歩行器での移動ができるので、私達が行くと廊下の向こうにあるホールまで歩くのが日課になりました。
婆ちゃんが「今日は仕事に行ったのか?(事務所から外に出る仕事の事)」
と聞くので、
『行ったよ』
と言うと、
「気をつけて歩けよ、お前らがいなくなったら婆さんどーすりゃいいんだか困るべや」と悲しげな声になります。
それから天気の事や、親戚の事や、ご飯のおかずがまたサバだったという話しをしてから、
また「今日は仕事に行ったのか?」と聞いてきます。



病室に戻って、今度は私が婆ちゃんに聞いてみる。
” さっき夕飯で食べていたのはみかん?”
「・・・・・・」
”それともグレープフルーツ?”
「・・・・・・」
”冷蔵庫、開いているよ”
「・・・・・・」



話しが通じる時と、そうでない時。
本当と、そうでない事がわからない時。
気持が高ぶった時など、感情のまだら模様を見る度に、婆ちゃんの意識は、薄皮をはぐように遠ざかって行くようです。



「婆さん、入れ歯洗うんだべさ」 旦那さんがそう言うと、 はっと気づいたように、入れ歯を外してコップにチャポンと入れました。
そのへんは、まだまだしっかり大丈夫。





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posted by ぽぷら at 00:39| Comment(2) | 婆ちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月31日

『回転丸』は回転しないけどいいっしょや

年越しの晩は、久しぶりに家族全員が揃う事になりました。
婆ちゃんは、それが嬉しいらしく、毎日のように 買い出しの事を聞いてきます。




「買い物だったらラズルか?精神市場もいいべよ」
(※説明しよう・・・婆ちゃんの言う『ラズル』とは『ラルズストア』の事で、『精神市場』は『生鮮市場』の事である。)
 ”『生鮮市場』には行かなくても、大丈夫だと思うよ” と、それとなく訂正して言ってみても、
「『精神市場』は魚がいいべよ」
と、なっちゃいます。



たとえば旦那さんは、婆ちゃんの「正月に来るお客には『回転丸』から寿司とればいいべよ」
という話かけにも、
「そうだな」
と普通に答えます。
(※説明しよう・・・『回転丸』とは回転はしない、出前専門のお寿司屋さん『海鮮丸』の事である。)



『精神市場』ってどんな市場なんだべね・・なんて、旦那さんと笑ってしゃべっていたけど、そのうち私たちの方も 『精神市場行くか』なんてふざけて言うようになりました。
結局、婆ちゃんの言葉を否定する者はだれもいません。



世の中、かりに間違っていたとしても、うまくいっていればそれでいい事ってのも、あるような気がします。
『ラズル』でも『精神市場』でも、『回転丸』でもいいしょや。
でも一つ問題が。
他の人がいるところで、私たちの方がつい『精神市場』『回転丸』って言ってしまいそうになるのです。
あー、気をつけよ。


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posted by ぽぷら at 00:41| Comment(10) | 婆ちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月22日

婆ちゃんせめて半分ずつにして

夜中の2時ころ、婆ちゃんからのピー(インターフォン)が鳴りました。
『もしもし母さんかあ、おら 具合悪い・・・・』
耳の遠い婆ちゃんは、いつもはボリューム全開なのに、まるで蚊の鳴くような声。



行ってみると、うなだれて長椅子に座っていたばあちゃんは、お腹を指刺して「血が出るのよ・・・」と言いました。
さっそく横になってもらい、爺ちゃんのモモヒキ、ズロース、薄いズロース、紙おむつの順番で下げてお腹を見てみると、!!
ストーマの袋の中に、けっこうな量の血が溜まっています。

※ 説明しよう・・・ストーマとは、人工肛門のことである。
お腹の皮膚から直接、腸の先を外に出しているもので、便は、お腹にあてた袋の中に落ちるようになっている。
袋は簡単に交換でき、健常人と変わらない生活ができるのだ。
つまり、肛門がお腹にある、という事だ。


このままではまずい。
婆ちゃんには、さらにガッチシまかなって(身支度をして)もらい、旦那さんと病院の救急外来に行きました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


診断では、腸からの出血の可能性があるという事で、即、入院の準備です。
ベッドに寝かされた婆ちゃんには、いろんな機械や点滴が付けられました。
「母さん、その点滴まだ終わらないのか?なんぼいった?(どのくらい減った?)朝には帰れるんだべ?」
『今日は無理かな』
「早く点滴終わったら帰れるべ?もっと早くポタポタできないのか?」
『あのね、何日か入院だって』
それを聞いた婆ちゃんは、とたんに話もせず動かなくなりました。
婆ちゃんも88歳、正直、”覚悟” という気持ちもぬぐいきれません。


旦那さんは、入院に必要な物を自宅に取りに行き、私は付き添って、次の検査を待ちました。
5時になろうとしている頃に、魂が抜けたみたいに動かない婆ちゃんは、検査を受ける為に特別な部屋に連れて行かれました。
20分・・30分・・・・
まもなくすると、ドアの向こうから笑い声が。
ストレッチャーに乗せられたばあちゃんが出てきました。
手を上げて「看護婦さんも大変だねえ〜」なんて看護士さんと会話してる。
結局 出血の原因は、ストーマの回りの小さなキズであることがわかりました。
その出血も、もう止まっています。


時刻はもうすぐ午前6時になるところ、夜が明けました。
最後の会計に呼ばれるのを待っている間、私は今までの緊張が取れたのか、急に眠気に襲われました。
婆ちゃんはというと、すっかり気持ちも回転180度。
「母さん、物置のカボチャ腐るぞ、食べないと」
”う、うんそうだね・・・・ウトウト”
「母さん、そこの人(病院の職員さん)はやっぱし、病院の学校とか出ないとこういう所じゃ働けないんだべな〜」
”う、うん そうだね・・・・・ウトウト””
「母さん、○○さんちからもらったホッケ、いるか?」
”い、いや、いいよ・・・・”
「母さん、あれ、みてごらん、救急だから子供も来るんだね、あれ〜赤ん坊もいるよお〜」
”はいはい、そうだね・・・・・ウトウト””


できればさっきの沈黙を、50%残しておいてほしかった。




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2014年08月26日

Vサインでカップうどんを買ってきます

婆ちゃんに、「買い物に行ってくるけど、何か買ってくるものある?」と聞いたら、
「んだなあ・・・かまぼこ買ってきちぇくれや」と言いました。
『さつま揚げね、野菜が入ってるやつでしょ』
「あ、それそれ」



外に出て、車庫から自転車を出していると、2階の窓から婆ちゃんが叫んでいます。
「母さん!カップラーメンのうどんも買って来てくれやあ〜〜〜!」
婆ちゃんが言っているのは、カップうどんの事です。
『カップのうどんだね!』

「なにい?カップのラーメンでないぞ、うどんあるべさあ〜!」
耳が遠いので、私が窓の下から叫ぶ声が聞き取りにくいようです。



「カップうどんでしょ〜!いくつ買ってくればいいの〜!?」
『はあ??』
「い・く・つ・・」
その時、近くを車がブオ〜〜〜〜〜ン。



できれば家に戻らずとも、この場でなんとか意志の疎通をはかりたい。
「カップのうどんは い・く・つ 買ってくればいいのお〜〜?!」
婆ちゃんは、私の声を聞き取ろうと窓から顔をおもいっきり出して
『2個2個』と、Vサインを出しました。



私もVサインを出すと、それはさすがにわかったらしく、ウンウンと合づちをしました。
よかった意志は通じ合った。
ハンドルを握って動こうとすると、さらに。
「カップラーメンのやつのうどんだぞお〜!」と、念入りに叫んでくる。
うんうん、わかりましたよ、2個でしょ。V!
婆ちゃんは、私に話しが通じたことで、ニッコリ。 Vサイン! Vサイン!



じゃあいってきます。
これから試合に勝ってくるわよ。



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2014年07月10日

婆ちゃんのパンツタイプのペチコート

婆ちゃんにとっては、真夏でも、ズボン下は必需品。



大型スーパーで売られているものを何度か購入した事がありますが、レディス用は、いくらサイズが大きめでも、体にフィットしたり、ウェストのゴムがきつかったりと、一般的な形は、婆ちゃんにとっては窮屈みたいでした。



いくらサイズが色々あっても、年齢によって体型は変わりますよね。
私なんか、胸周りはMサイズ、ウェストLサイズ、腰回りはLLサイズで、もうすでに一般体型からはずれちゃってます。
とくに高齢になれば、おむつを当てたり、重ね着をしたりもするので、腰回りは、ますますゆったりしていないとね。



ネットをポチポチ見ていたとき、おや、これなんかいいんでないかい。
もんぺ屋さんで売ってたペチコートパンツLLサイズです。
試しに、とりあえず、1枚注文をしてみました。
婆ちゃんの反応は、どうかな。


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2014年06月22日

ばあちゃんが上品になった2時間

「明日パーマやさんがくるんだべ?おら、短くしてもらいてーもな。髪のびてわや(ぐちゃぐちゃ)ったらありゃしねえ」
婆ちゃんのパーマを、自宅でお願いする事にしたんです。
当日、大きなカバンを抱えてやってきた美容師さんは、さっそくブルーシートを広げました。
いつも婆ちゃんが使っているイスを置いて準備OKです。




特設美容室のイスに座り、ビニールカバーを肩にかけた婆ちゃんに
『どんな感じにしましょうか?』と美容師さんが尋ねました。
婆ちゃんは指先で髪を少し触りながら
「短く切ってパーマかけていただきたいんです」と言いました。
いつになく上品な婆ちゃんです。
『それじゃあ、2センチくらい切りましょうか?』
「もっと短くしいただきたいもね」





美容師さんは慣れた手つきで、婆ちゃんの髪にシューっとクシを入れると、指で挟んでパチパチパチっと切り始めました。
口をつぐんですまし顔をしている婆ちゃんの顔は、やっぱしいつもとはちょっと違う。
『お婆ちゃんは白髪が少ないですね』
「私はもともと白髪ないんですよ、ほほほ」
『まあそうなんですか、お若いですね』
「私、昔から白髪ないから、ね、お母さん(私)」
え、そ、そうだね。



パーマはすんなり、とてもきれいに仕上がりました。
美容師さんが帰ったあと、婆ちゃんのようすを見にいくと・・・
もうすっかりソファーで寝てる、口開けて。
寝顔はいつもと変わらないけど、クリクリパーマでやっぱしちょっと上品になったみたい。


                                           自宅でできるパーマ液

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2014年06月07日

婆ちゃんにはわかる

「けさ、電話が何回も鳴ってよ、おら でなかったも」
婆ちゃんの茶の間にある固定電話の事です。




「電話よこしたの ありゃキン婆さんだ、ああ」
婆ちゃんは、こぶしのきいた声でうなずきながら、確信したように言いました。
なんだか、時代劇に登場する ” おかっぴき” が 、事件の真相を解明した時の顔みたい。




”へえ、そうなの”
「おら、キン婆さんは好きでねえから電話にでないんだ」
キンさんは、我が家の目と鼻のさきくらいの所に住んでいるお婆さんで、私たち夫婦からみると、婆ちゃんとはけっこう仲良しです。




” 婆ちゃん、電話を取らなくても(受話器を取らなくても)誰から電話がかかってきたのかわかるの? ”
すると婆ちゃんはすかさず、
「わかるさ〜」と曲った背中を大きく伸ばして、ちょっと上から目線になりました。




「キン婆さんからの電話の音はな・・・・近いんだ」
”・・・・・・・・ そうなんだ〜 ”


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2014年04月16日

婆ちゃんのモモヒキは爺ちゃん用が優勢

月に一度の婆ちゃんの検診日。
いつものように長い時間、待合室で呼ばれるのを待っていました。
「このあいだヨネさんが遊びに来たときさ、死んだ旦那のモモヒキいっぱい持ってきてくれてよ〜。いやあ、助かったわ。」
いっぱい・・・・・
とすると、婆ちゃんのズボン下の大半は爺ちゃん用モモヒキって事になるんでないかい。




「前んとこ縫って履いたら履きやすいもなあ。おらやっぱし男もんがいいもなあ」
私の複雑な思いとは裏腹に、婆ちゃんは嬉しそうです。




ゆったりサイズが好きな婆ちゃんに、このあいだ、ゆったりすっぽりのお年寄り用のズボン下を買ったところだったので、
『婆ちゃん、このあいだ買ったスボン下は履かないの?』
と聞いてみる。
返事は
「あれは、いたましいべさ(もったいないでしょ)、おらまだ履かないで とっとくんだ(とっておくんだ)」だと。
でもさあ・・・・




” アキヨさ〜んお入り下さい”
ハイ。
”アキヨさんこんにちは!それじゃあベッドの横になって下さいね〜、お腹もみますから、ズボン降ろしますよ〜〜”
!!も、もしかして、今履いているズボン下は・・・
お、おお〜〜・・・・・・




ちゃんと、女性用でした、2枚とも・・・
いかった。安堵・・・




『婆ちゃん、女性用のズボン下を履いてきたんだね』
そういう私に婆ちゃんは言いました。
「おらちゃんと今朝 取り替えたも」
そ、そうだよね、私の取り越し苦労だったのね。
「爺さんのモモヒキ、けさ汚しちまったからな」


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posted by ぽぷら at 22:58| Comment(6) | 婆ちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月08日

婆ちゃんも怒る

今日は生ゴミを出す日でした。
しかも、誰かが生ゴミをポイ!っとアミもかけずに投げてった(捨てて行った)もんで、カラス達が袋を破って中を引っぱり出しているようです。



窓からそれを見ている婆ちゃんは怒っちゃう。
「いやいやひっでえもんだ、ゴミがわやだべさ(わやくちゃだ)」



「ウチにだけゴミ飛んでくるから困るもな。なしてよそんちに飛んでいかないんだべ チェ!」



「線香花火に火付けて、飛ばせしてやりてえ!」
???


散らかったゴミは、旦那さんが片付けてくれました。

posted by ぽぷら at 22:47| Comment(2) | 婆ちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月06日

婆ちゃんのビックリにびっくり

婆ちゃんの部屋に入る時は、なるべく声をかけながら入るようにしています。
耳が遠いので、こちらの存在を知ってもらうためです。




だから今日も
「トントン、婆ちゃん入るよ〜」と言いながらドアを開けました。
あれ、いない・・・
「婆ちゃん・・・」
婆ちゃんは、むこうの部屋の背もたれのない椅子に腰掛けて窓の外を眺めていました。




スタスタスタ・・・
「ばあちゃ・・・」
『んがあ”〜っ!!』
今までヒザの上に乗っていた婆ちゃんの両手は、とっさに胸のあたりに飛び上がり、こちらに向けた手のひらはブルブルっと左右に震えました。
両足は畳を蹴り上げ、その拍子で椅子の足が2本、浮き上がりました。




『おう〜びっくりしたあ〜〜、母さんか。心臓止まるとこだったべ』
いやあ、こっちも婆ちゃんのびっくりにびっくりしたあ。
でも、びっくり止まりでいかったわ。




もしこれで婆ちゃんの心臓が止まったら、私は一生、罪の意識にさいなまれる事になるも。
それに、自分が三途の川を渡る順番になった時、先に行ってた婆ちゃんがむこう岸から
『母さんが驚かしたせいで、おらは死んじまったべよ〜〜〜どうしてくれんじゃ〜〜』と言ってくるかもしれない。
そうなったら怖わい・・・・怖くて死んでなんかいられない。




これからはもっと気をつけよう。
婆ちゃんがむこうを向いているときは、
「婆ちゃん・・おっほん・・へ〜くしょん・・・婆ちゃ〜〜ん・・」とか言って、慎重に近づくようにしなくっちゃ。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

=お知らせ=
だべさ通信3は、3月20に引っ越しして、新しくなります。

posted by ぽぷら at 22:27| Comment(6) | 婆ちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月20日

ばあちゃん融雪槽の雪投げにこの冬初参加

明け方降ったと思われるフワフワの雪が、 10センチも積もったでしょうか。
こういう雪はササっと集めてからポイポイ投げるのがいいみたいです。
今日は、融雪槽で溶かす事にしました。




「天気いいし、おらもたまには雪かき手伝うべよ」
婆ちゃんが杖をつきながら手伝いにやってきました。
今月87歳になった婆ちゃんは、この冬初めて本格的な雪かきに参加です。
今日は体の調子がいいのかな。




我が家の融雪槽は畳1枚ほどの大きさで、地面に掘られた穴にボイラーが埋まっています。
解けた水がシャワーになって、さらに雪を溶かし、その水は下水に流れて行くという仕組みです。




旦那さんがドサっと投げ入れた雪を、婆ちゃんが崩します。
でも、『崩してる』と言っちゃあ『崩している』けど、ジョンバ(雪投げの道具)で、ただ『刺してるだけ』と言っちゃあ『刺してるだけ』。
雪を運んできた旦那さんは、そこに婆ちゃんがいると投げられないんだけど、黙って後ろからタイミングをはかって投げ入れているのがわります。




婆ちゃんは、少しザクザクやると、
「は〜こわい!(しんどい)」と言って、横においてある杖につかまり休憩です。
その間に雪をドサドサ!!
婆ちゃんがまた、雪をザクザク・・・・・
「は〜こわい!(しんどい)」と言って、杖につかまる。
その間に雪をドサドサ!!
それでも、最後まで雪かきの手伝い?を成し遂げました。




「あ〜あ終わった。だけども今月まだ雪ふるべよ」
そうだね。
「明日あたりまた降るべよ」
そうだね。
「あ〜あ、家さ戻らないと、おしっこちびるな」
そうだね。

14.2.20融雪槽002.jpg


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posted by ぽぷら at 23:39| Comment(4) | 婆ちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月24日

履き心地は爺ちゃんのモモヒキに勝てるのか

「婆さんが男用のモモヒキが欲しいんだってよ」と旦那さんが言いました。
あ、そうだった。婆ちゃんに言われていたのを忘れていました。



高齢の婆ちゃんにとってズボン下は季節を問わず欠かせないアイテム。
けれど婦人用のズボン下は大きなサイズを用意しても、婆ちゃんにとっては、ど〜も あずましくない(しっくりいかない)ようなんです。
ウェストやお腹回りがピタっとフィットする婦人用に比べて、男性用はウェストも腰回りもゆったりしています。



年齢によって、人の体型は変わるもね。とくに女性は、歳ともに美しかったウェストのラインがなくなるもの。
私もさ、上半身のサイズは11号なのに下半身は13号、ウェストのくびれはないし・・・・・・ま、それはともかく。
婆ちゃんは腰が曲っていて、さらにチビリ防止のおむつを履いているので、腰回りをふわっと包む背中の出ない爺ちゃんのモモヒキに勝ものはないらしいのです。
ちなみに、前の開いている部分は、婆ちゃんが自分でしっかりと縫っています。
「これは余計だもなあ」とか言ってる。




そうは言っても・・・・
婆ちゃんのズボン下が全部男性用になったら、嫁の心境としてはしんどい。
爺ちゃんのモモヒキにも勝る、女らしくて背中ので出ないゆったりしたズボン下はないものか・・・と、ネットで探してみましたら。
ありました。
シニアの女性用、腰回がりゆったり、さらに股上も広い。これなら爺ちゃんのモモヒキに勝てるかも!
昨日、届いたズボン下をさっそく婆ちゃんに届けました。




今日になって、「ズボン下履いてみた?」と聞いてみる。
「いや、まだ」
ふ〜〜〜ん・・・・・
はたして勝負はいかに。
これで爺ちゃんのモモヒキに軍配があがったら、ちょっと悲しい・・・・・




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posted by ぽぷら at 21:30| Comment(4) | 婆ちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月17日

隠しておきたい時もある

ふいのお客さんに、婆ちゃんはうれしそうです。
”それじゃあそろそろ失礼しなくちゃ”
お客さんが腰をあげようとすると
婆ちゃんが私に「母さん、ニシン漬け持たせてやれ」と言いました。




恐れていたそのセリフ。
実はニシン漬け、おととい、最後の大盛り出して食べたばっかしだったのだ。
いま樽の底に残っているのは大根ばっかしが少しだけ。




本当だったら、美味しく漬かっているときに
”これどうぞ、食べてみて下さい ホホホ”
なんて言って、嫁をアピールするチャンスだったのに。




「それがちょうどなくなってしまいまして」と言うと
「したら粕漬けもあったべさ、あれ持たせれ」婆ちゃんのダメ押し。

わわわ、そうもきたか。
それがさあ、今年の粕漬け、ちょっとしょっぱかったんだなこれが。
味の調節に挑もうかと迷っていたところであったのだ。




仕方ない。こうなったらしょっぱい粕漬でも差し上げるしかない。
「あのこれ、しょぱくて、ごめんなさいね」
ああ、できればこういう嫁のへたくそは隠しておきたかった。
たまには上手にできる時もあるんだけどね。








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糠漬けを作るのに最適な容器はやっぱり かめ 朝の連ドラ ごちそうさん にも登場。

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posted by ぽぷら at 00:25| Comment(2) | 婆ちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月05日

婆ちゃん輸血パワー

婆ちゃんは畑で大根を片付けていました。
でも、病院の予約が11時半なので、洗った大根を物置の入り口のコンクリートの上に置いて出かけました。




先生は、血液検査の結果を見て驚いた様子で言いました。
「おばあちゃん、貧血がかなりありますよ。ふらつかないで歩けましたか?」
すると婆ちゃんは
「ふらつくのよせんせ。わたし、ヒザが痛いからさ〜〜ココが痛くてふらつっくもなあ」と言いました。




先生は、今度は婆ちゃんの下まぶたを見て
「こんなに貧血なのに、色は悪くないから、びっくりだなあ」と言うと、
婆ちゃんは
「せんせ、私、目は悪いんです。ぼやけるし、目ヤニは出るし、歳とるといい事ないねえせんせ」と言いました。




「おばあちゃん、輸血していって下さい」
「!!・・・・・・・・」
予想外の展開に、私も婆ちゃんも戸惑ったけど仕方ありません。
ベッドに寝かされ輸血が始まると、婆ちゃんは言葉少なになりました。
そのうち、窓から差し込んでいた日差しは消えて、廊下のざわめきも静かになりました。




「おら、なしてこんなふうになってしまったんだべ。トメさんも逝っちまったし、は〜もう大根なます(酢の物)は食べられねえ」と、大好きな大根なますはダメなのだと思い込み、天井を見上げて悲しげです。
あたりがすっかり暗くなったころ、看護士さんが ”はい、終わりましたよ” と優しく声をかけてくれました。
婆ちゃんは、
「あ〜楽になった、大根大根」と言いながら、上着の袖を3回くらいシュッシュッと空振りしてから腕を通して、一刻も早く家に戻りたい様子です。




家に着くなり、大根に直行!
「母さん、大根、物置さ入れれ」と言ったかと思うと、大根をボンガボンガと、今朝より早いスピードで私に転がします。
輸血効果恐るべし。




「大根の酢の物はダメなんでなかったの?」
と言う私の問いかけには
「・・・・・・・・・」
まったく聞こえなかったらしい。

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posted by ぽぷら at 23:30| Comment(8) | 婆ちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月09日

ペースメーカー、心も電池も交換で

心臓のペースメーカーの電池交換をする事になった婆ちゃんは、不安もあって何度も同じ事を言いました。
『痛いんだべか・・どうせもう先が短いんだから電池入れなくてもいいって言うかな』




ペースメーカーは、心臓に規則正しい脈を打たせるために、補助的に電気を流して鼓動を助ける装置です。
婆ちゃんの胸の皮膚の下に入っているのは目薬くらいの大きさで、外から見ると、そこだけ盛り上がっています。
患者さんによってペースメーカーの電池の寿命には差があるようですが、婆ちゃんの場合は、入れてから8年がたっていました。
電池の交換は局所麻酔で、胸の皮膚を切って電池を入れ替える方法です。




さて、そんな不安がってた婆ちゃんでしたが、電池交換も無事終了。
「痛かったか?」と聞いてみると
婆ちゃんは『痛かったよ〜』と答えました。
わわ、そうなのか・・・麻酔はするだろけど、皮膚を切っちゃうんだもね。




『チクッってしてさあ』
チク???って麻酔の注射?
『麻酔だかなんだか知らねえけど,注射が痛いのよ』
「あとはどうなの?」
『なんも痛くないよ。それより、は〜ら減ったって。昼過ぎてるべや』
見れば時計は1時を過ぎています。




”あきよさ〜〜〜〜ん、お昼お持ちしました”
ベッドにお昼ご飯がやってきました。
婆ちゃんはご飯のフタを開けるなり
「こったらべっちょ(こんな少し)で、どーすんのよ」
と言いながら箸を持って、
「おら、朝メシもろくたら食ってねえし・・モグモグ・・なんだコレ、ナッパじゃねえかモグモグ・・・◯×△?□・・・」
復活??電池を交換すると、食欲も増すのかな。




新しい電池が、ちゃんと動いているかの検査もしました。
先生が
「あきよさん、新しい電池、ちゃんと動いていますよ」と言うと、
婆ちゃんが「せんせ、あと何年生きるんだべね〜」と言いました。




先生はニヤっとしてから、
「あと13年は大丈夫です!」と言いました。
「ほ〜〜〜・・・・」婆ちゃんは、目をパチクリ。
私もついつい目をパチクリ。



あと13年・・・・・・その時私は70歳になる。
こりゃウカウカしちゃあいられない。できるもんなら私も電池交換してもらいたいくらいだわ。
時代は日進月歩。
ペースメーカーの電池の寿命も伸びているんですね。

私はほらね、昨日はこんな形で心の充電をしました。


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posted by ぽぷら at 23:07| Comment(6) | 婆ちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月01日

婆ちゃん うつろにサバをよむ 

女性の看護士さんが婆ちゃんに訪ねました。




「こんにちは〜。調子はいかがですかあ?」
婆ちゃんはホホっと笑ってから
「いいですよ〜、ただ、歩くとこわい(しんどい)んだなあ」と言いました。




「そうですか。あと、痛い所とか、ありますか?」
「ヒザが痛いねえ、あと ”こんじょ”(根性=性格)」プハッ
と言って、右手でベシっと宙をきる。
でました、婆ちゃん得意の1人ウケジョーク。




「フフフ・・・それじゃあ自分のお名前を言ってください」
「はい、あきよです」



「そうですね。それじゃあ生年月日言えますか?」
「昭和2年・・スラスラ・・」



「わあ、すごい!スラスラ言えちゃいましたね。それじゃあ今何歳なんですか?」
「・・・・・」




婆ちゃんは普段、人に歳を訪ねられると、本当は86歳なんだけど90歳と答えます。
そうすると、大抵の人はびっくりこいて、”すご〜い、元気ですね〜〜〜!』と言ってくれます。
たぶん、自分でも85だか6だかわかんなくなっちゃって、90歳と言うんじゃないかと思うのです。




「あきよさんは何歳ですか?」
「え〜と・・・・・」




「お歳は何歳ですか?」
「え〜と・・76だったかな?」
あれま、そんな若いとは知らなかった。




看護士さんは笑って
「あきよさん、もうちょっとあるんじゃないですか?」と訪ねました。
そのとき、婆ちゃんは私の方をチラリと見ました。




私が ” おばあちゃん、歳、いくつ? ” と訪ねると、
「・・・・78さい?・・・・」




その場はみんなで大笑い。
でも、婆ちゃんのその時の目は、確かにうつろな、追いつめられた時の目のように見えました。
ま、いいさ、サバをよむのはいい事だよ。

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posted by ぽぷら at 21:59| Comment(4) | 婆ちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月10日

婆ちゃんの心臓 電池交換

婆ちゃんの心臓の鼓動を助けているペースメーカーの検査をしました。
ペースメーカーは目薬くらいの大きさで胸の皮膚の下に入っています。




「さあてと、おばあちゃん。最近はどうですか?痛いところとか悪いところはありませんか?」
先生は、婆ちゃんにゆっくりと話しかけました。

「せんせ、私ね、ヒ〜ザが痛いんですよ。あと悪いのは、こんじょ!(根性=性格)ホーホッホッホ」
婆ちゃんは、左手を口にあて、右手で先生にシュっと手招きして自分でウケてます。




先生は、コリャまいったな・・という表情をしてから、婆ちゃんにゆっくり話しかけました。
「ペースメーカーの電池なんだけどね、そろそろ交換した方がいいと思うんですよ」
今までウケてた婆ちゃんはピタっと神妙になっちゃいました。
それから「私はしたくないんだけどねえ」と言いました。




先生・・・「しないとさ、電池が切れたら困るでしょ」
婆ちゃん・・・「どしたらいいべね〜」私の方をチラリと見ました。

先生・・・「電池、だいぶ減ってきているしね」
婆ちゃん・・「はあ〜やっぱしね〜」また私の方をチラリ。

先生・・・「このままだと、電池がもつのはあと半年くらいかな」
婆ちゃん・・・「どしたらいいべね〜」またまたチラリ。




今日は電池の交換日を決めるために来たのに、婆ちゃんは ”どしたらいいべね〜” と ”はあ〜やっぱしね〜” を繰り返しては、 私の方をチラチラと見るばかりです。




先生・・・「それじゃあ予定はっと・・・。早い方がいいかな〜?」
モジモジしている婆ちゃんに、嫁のダメ押しが。
「そうですね、お願いします」
『やっぱしやるのか〜〜〜〜・・・』と婆ちゃんの丸めた背中が言ったけど、こればかりは、やらないわけにはいかないもね。




「せんせい、それやるときって痛いんでしょ?」
と力を落とした婆ちゃんに、先生はニヤっとしてから、
「そうですね、痛いのは麻酔の注射の時だけですよ」と言いました。
「はあ〜やっぱしね〜・・・」
私は最近、鬼の嫁になる自分がちょっと怖い。



楽天市場の敬老の日特集


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posted by ぽぷら at 23:26| Comment(8) | 婆ちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月01日

婆ちゃんの、すばやい切り替え

夕方、事務所にやってきてた婆ちゃんは、事務用の椅子に腰をおろしました。
「裏のだんな、しばらく留守だと思ったら、帰ってきたんだな。娘んとこ行ってたのか?」
それを聞いていた旦那さんが言いました。
「このあいだは息子の所に行くって言ってたぞ」



婆・・「そうなのか、どこよ(息子さんは何処に住んでいいるの?)」
旦那・・・「名古屋だとさ」



婆・・・「名古屋!随分また遠いとこに住んでんだなあ、娘んとこ行ってたんだべ?」
旦那・・・「息子って言ったべさ」
婆・・・z z z z z z・・
旦那さんが言葉を返したときにはすでに、婆ちゃんは座ったまま目を閉じて、頭が少し下を向き始めていました。



ハっと顔をあげた婆ちゃんは
婆・・・「したらなんだべ、娘んとこ行ったんだべさ」
旦那・・・「息子だと」
婆・・・「息子いたのか?どこに住んでんだ?」
旦那・・・「だから名古屋って・・」
婆・・・z z z z z z・・



またまたハっと顔をあげた婆ちゃんは
「おら昨日は夜、おしっこに2回しか起きなかったもなあ」
と、嬉しそうに言いました。



婆ちゃんはいつもだと、朝までに4回くらいはトイレに行くので、夜もろくに眠れやしないとボヤくことが時々あります。
でも昨夜は、ぐっすりとよく眠れたようです。
婆ちゃんは「ありゃきっと、寒くなかったからだべな、ん」
と、自分ですぐにその要因を特定して納得します。



すると、旦那さんが言いました。
「婆さん、そりゃ2回トイレに行った事を忘れたんだべさハッハッハ」
そ、そんな、そんなキツイ冗談は言っちゃあいくらなんでも・・。
婆・・・z z z z z z・・




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2013年05月20日

背中はかけるんだけども

書類って、何枚も住所や名前を書かなくちゃなりませんね。
その中で、婆ちゃんにもサインを書いてもらう箇所があって、がんばって書いてもらう事にしました。



「ここか?ここでいいのか?ここだな?」
何度も念を押しながら1文字ずつ慎重に、震えるてで書いています。



「あ〜あ、おらこういうのやだもなあ。あ、住所まちげ〜たべや」
横棒線ずりずりずり・・・・



「また書くのか。ここか?ここだべ?札幌市から書くのか?あ、まちげ〜たべや」
横棒線ずりずりずり・・・・



「おら、背中かけるけんども字は書けねえ」




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2013年04月29日

そうかもしれないね

婆ちゃんは、スエさんから知り合いのお婆さんが入院している事を聞きました。



「スエさんがな、マツさんの所に見舞いに行ったんだとよ」
そうなの



「したらな、家族の人には会わせるけども、他人はダメだって言われたんだとよ」
あら〜じゃあ会えなかったんだね。



「マツさん、きっと霊安室に入ってるんだべよ」



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2013年04月27日

婆ちゃんは、月に一度変身する

婆ちゃんは日中、ちょっとした事をする意外は、たいていソファで昼寝をしています。
家の中を移動する時は壁やテーブルをつたって歩くか、歩行器にすがって移動して、
「あ〜こわい(しんどい)」とか言いながら、ソファにたどりつくとドッカと腰を下ろします。



でも昨日は、月に一度のケースワーカーさんがやってくる日なので、そうもいきません。
婆ちゃんにとって、彼女はとってもやっかいな存在だからです。
このあいだも、『適度な運動は大切ですね』とか『昼寝が多いと、夜が眠れなくなっちゃうかも』とか、『寝る前でもお水は飲みましょう』とか、余計なお世話ばかり言うのです。



やって来たケースワーカーさんが明るい声で「昭代さんこんにちわあ〜」
と挨拶をすると、婆ちゃんは、もっと高い声で
「あら、ど〜も、いつもご苦労様ですう〜」とニッコリお辞儀をしました。
「昭代さん、お体はどうですかあ?」
「私、な〜んでも自分でできるから。体操もしてるし」
婆ちゃんはそう言ってソファから立ち上がると、片足をそれッと上げて見せました。



わわ、すごい!婆ちゃん別人!
今度は障子につかまると、片足を一歩前に出し、もう片方のヒザを曲げ、
「いち、に、さん、し!こうやって、友達の奥さんから聞いた体操してますからわたし。いち、に、さん、し!」と、ちょっと口元をつぐんで言いながら、力の入った体操をしてみせました。
私もケースワーカーさんも、ビックリして思わず顔を見合わせちゃいました。



やれやれ。
帰りがけ、ケースワーカーさんは、”あんなにキツい体操をして大丈夫かしら”と言っていたけど、それは全然大丈夫ですよ。
そのあと薬を持って行った時にはもうすでに、お昼ねタイムになってたも。
そっと薬を置いて部屋を出ようとした私に気づいた婆ちゃんは
「あ〜あ、オラ絶対デイサービスには行かねえもな」と言いました。


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だべさ通信3
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2013年04月11日

『じゅうね』は婆ちゃんを元気にするアイテム

「トントン、婆ちゃん入るよ」
寝てる。ソファの上でいつもの体勢です。
うす目を開けているから起きてるかな・・・と思いきや、寝てるんです。時々まばたきもしています。
口は、”は〜” という形。
少し曲った指は、時々中指をだけがピクピクっと動いてる。
生きてる生きてる、確認完了。



いつもの薬を袋からカサカサ取り出していると、
『母さんか?』と、さっきよりちょっと大きなまなざしになりました。
「そうだよ、薬、ここに置いとくね」
『ども ども』
「ばあちゃん、”ジネ餅” 作ったよ」
婆ちゃんは目をこすりながら
『いやいや今朝ならゴミ飛んで来てひどかったもな〜。オラ拾ってあっちさぶん投げてやったも』と言いました。



「へ〜そう。あのさ婆ちゃん、”ジネ餅” 作ったんだけど、食べる?」
『なにい?』



「”ジネ” がさ、少し残っていたから ”ジネ餅” 作ったんだよ」
『じねえ?』



「ほら、”じね餅” 」

・・・・・・・・・・・・

『なに、ジネ作ったってか!』
お皿を見た婆ちゃんは、いきなり腹筋で起き上がりました。
『どれジネ!』



『ジネ』というのは『エゴマ』の事で、袋には『じゅうね』と書いてありました。雑穀のひとつです。
婆ちゃんや、岩手のおばちゃんたちは、”ジネ”と発音していました。
ゴマといっても形は まん丸のつぶつぶ。
それをミキサーにかけて砂糖醤油で味付けして、お餅にからめてみました。

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だべさ通信3
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2013年04月01日

ホテルノイシュロス小樽はバリアフリー

ホテル「ノイシュロス小樽」は、太陽が海に落ちる夕日が絶景だそうです。
昨日はどうかな〜っと思いましたら、お、おしい!
太陽は崖の向こう側、ギリギリに落ちました。美しい夕日が見えるのは、太陽が高く登る夏なんですね。

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■ ホテルノイシュロス小樽のバリアフリーの部屋

部屋の扉は、車イスを押す側にとって扱いやすいスライド式でした。
脱衣所から浴室へも、婆ちゃんが歩きやすいバリアフリー。
お部屋で吹くを脱いで、そのまま行けちゃう。
私は服を着たままで介助できるし、ストーマ(人口黄門)をつけている婆ちゃんにとってもあずましい(居心地がよい)ようです。


ホテル「ノイシュロス小樽」は、全室が露天風呂付き。
海を見ながら
「あ〜、いいあんばいだあ」なんて言いながらつかっています。二人でしばらくの間、海を眺めていました。
お風呂には手すりや、踏み台、あと、緊急のボタンはあちこちに付いているので、年配のご夫婦だけでも安心だなあと思いました。


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■ 気取らず臨機応変の対応で婆ちゃんも満足
さて、夕食は洋食のコースです。
白い大きなお皿に盛られて最初に登場したのは、スモークされたニシンとタラが登場しました。
しっとりしたニシンは、普段は味わえない上品な味だね。
でも、婆ちゃんは、いつまでたっても手を付けようとしませんでした。
慣れない味だからかな・・・・・
”婆ちゃん、食べないの?”


「だってまだ、ご飯がきてないべよ」
そ、そうだったのか!
”すいません、あの、ご飯出して頂けますか?”
『かしこまりました』ウェイトレスさんはニッコリしてから、婆ちゃんにだけ先にご飯を出してくれました。
これによって、最初のお料理もご飯も完食です。

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■ 露天風呂付き個室はハンディのある人にも優しい

翌朝は、
「朝も風呂さ入らねば損だべ」とか言いながら、自分からさっさと服を脱ぎ始めたので、私も慌ててズボンの裾をめくりました。
こうして、あっという間の一泊2日。
婆ちゃんのように、車イスや、体に障害がある人にとって、露天風呂のあるバリアフリーの部屋があるっていいですね。
とくに婆ちゃんは、ストーマを付けてからというのも、あまり外にはでたがらなくなりました。
でも、ここだと他人の目をきにする事もないし、お風呂にすぐ入れて心地よかったんだべね。
介護する側にとっても、とてもありがたかったです。



ロビーにいたとき、車いすにすわった婆ちゃんが、ヒソヒソ声で私に声をかけました。
「母さん母さん」
”なになに?”
「ここは、神様にお参りすれって所なんだべ?」



”は?神様??”
「だってほれ、コレコレ」と傍のテーブルを指をさしました。
あ、ああ、これね。



アジアン風のテーブルクロスは蓮の花にも似たデザインです。
そこに飾られたアロマや化粧品も、怪しげに見えない事もありません。
”これはね、化粧品だよ”
「んだべ、やっぱしねえ〜」




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< 関連記事 >

ホテル ノイシュロス小樽の時間はゆっくりと、こちょばく流れる
http://dabesatuusin4.seesaa.net/article/391995712.html?1472782691

小樽の祝津に残る2つのお話し
http://dabesatuusin4.seesaa.net/article/391995716.html?1472783596

ホテルノイシュロス小樽の窓から見えた野生のトド?!
http://dabesatuusin4.seesaa.net/article/391996055.html?1472788693

小樽にのニシンは孵化事業のたまものであった
http://dabesatuusin4.seesaa.net/article/391996056.html?1472789503

ホテルノイシュロス小樽は婆ちゃんに優しいバリアフリー
http://dabesatuusin4.seesaa.net/article/391996110.html?1472791792

おたる祝津花火大会 2013、天国からも見えますように
http://dabesatuusin4.seesaa.net/article/391996288.html?1472791966

ホテルノイシュロス小樽のランチ クレアを食べてきました
http://dabesatuusin4.seesaa.net/article/400449154.html?1472804252

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posted by ぽぷら at 23:46| Comment(6) | TrackBack(0) | 婆ちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする