2016年10月11日

台風がマリモをどうやって救ったか

朝のニュース、「手稲山にも雪が降りました」。
え、なに、とうとうきたか!
思わず窓から手稲山を見てみたけれど、ちょうど雲がかかっていて白いものは見えませんでした。
この夏、北海道に上陸した台風の爪痕はまだ癒えてもいないのに、季節はどんどん進んでいっちゃうのね。



■ 台風がマリモをどうやって救ったか

そんな中、北海道をかまかした(かきまぜた)今回の台風7号が、なんとマリモを絶滅の危機から救ったというニュースが報じられました。
マリモは小さな藻が集まったもので、阿寒湖のマリモが大きく丸く成長するのは、ゆりかごのように流れる水の流れと、ちょうどよい光合成のできる環境があるからではないかと言われていて、現在は絶滅の危機にある天然記念物です。



台風7号は、その強い風で阿寒湖の水もかまかして、今までマリモの成長を妨げていた水草を、なんと122トンも岸に打ち上げたそうです。
水草が増えると、マリモの光合成に必要な光がさえぎられたり、マリモが上手に転がれない心配があるので、釧路市では、以前から水草の除去に取り組んできました。
でもここにきて、一気に台風が助けてくれたという事ですね。
おかげで湖の中がすっきりして、マリモの生育しやすい環境になったという事です。




■ 台風は時々マリモも打ち上げる

今回は水草を掃除してくれた台風ですが、強い風は、時にはマリモ達も岸に打ち上げちゃう事があります。
以前は、マリモを守るために、再び阿寒湖に戻す事がよいのではと言われたこともありましたが、最近の研究では、実はその事もマリモ達にとっては計画通りだった事がわかりました。
大きくなったマリモが重なり合うこと、自分たちの下にいる小さなマリモ達の光合成ができなくなってしまいます。
そこで、大きなマリモは若いマリモ達に光合成を促すために、自らを岸に打ち上げてもらうのではないか、という事です。




■ ちぎれたマリモは再生する

数年前、阿寒湖のチュウルイ島にあるマリモの展示観察センターというところに行った事があります。
大小様々なマリモが展示してあるんだけどね、直径がバレーボールみたいに大きいのもありました。
私が見た大きなマリモの中身は空洞になっていました。
だから強い風が吹くと、体が大きく浮きやすいマリモが岸に打ち上げられるのかな・・・と思いました。



岸に打ち上げられたマリモはバラバラにちぎれてしまいます。
けれど、そのカケラから、また新たなマリモがコロコロ転がりながら作られていくそうです。
マリモはまさに、風と太陽で暮らしている、不思議な生きものですね。
ちなみに、お土産屋さんで売られているマリモは、人工的に丸めて作られたものですヨ。


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<2010、阿寒湖のマリモ観察センターにて>


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posted by ぽぷら at 23:15| Comment(4) | 北海道の事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

お米を取り出す『脱穀機』と『とうみ』

美味しい新米が出回り始めましたね。
我が家も、今朝は『ななつぼし』を炊きましたよ。
先日の『農業・農村フェスタ 』では、稲穂からお米だけを取り出す昔の道具が展示されていました。

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■ 米を稲からはずす、足踏み脱穀機

あらこれ、知ってる。
確か、足ふみが付いていて、踏むと手元のドラムの部分が回るんだよね。
ドラムにはひっかかりがついているので、そこに稲穂が当たると、お米だけが外れて落ちるというわけです。
旦那さんに聞いたら、「脱穀機だべや」(足ふみ脱穀機)だそうです。

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■ 風を起こしてゴミや葉っぱを飛ばす『とうみ』

お米が稲穂から外れたら、次に使うのはこちら。
これはなんちゅうの?
「トミだべ」(とうみ)。


私が嫁に来たときは、まだ物置の隅にあったんですよ。
上から穀物を入れて、ハンドルをグルグル回すと、中に風が送られる仕組みになっています。
そうすると、軽いワラや葉っぱなんかが吹き飛ばされて、重たいお米だけが手前から落ちて来るという仕掛けです。
婆ちゃんたちは米農家じゃありませんでしたが、豆の選別に使っていたようです。

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昔の道具を見ていると、その仕掛けの面白しろさに、思わず ”なるほど〜!” と感心しちゃいます。
今の時代は、大きな機械で一度に、しかも大量にやってしまうから、お米になるまでの過程を見る事はまずないですね。


だからというわけではありませんが、私はそんな手間のことを、殆ど考えた事もありません。
道具が変わっても、行う作業の行程は、昔も今も変わらないはず。
新米を食べているときに、この白いご飯が自分のお箸の上にやってくるまでの道を、ちょっと考えてみるのもいいかもね。


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posted by ぽぷら at 00:11| Comment(5) | 暮らしの事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月09日

自分を捨てれば舞台にもたてる

色々ある文化サークルには、年に1度の発表会があるそうで、流れのまま、私は手話サークルの皆さんと舞台に立つ事になりました。
間もなく始まる『津軽海峡冬景色』のパフォーマンス。
小中学校を卒業以来、大勢の面前に出るなど考えもしなかったし、したくもなかったのに、なしてか昨日まで練習している自分がいます。



その内容はまず、ナレーションではじまる。
『ジャジヤジャジャ〜ンと曲のイントロが始まったら、昭和の恋に破れた女性が、寒さをこらえながら一人寂しそうに登場する。
それから、ほっかむりをして大きな荷物を背負った行商のおばさんたちが舞台に現れ、続いて、青函連絡船に乗るための乗客たち(私も)が登場し、寒さをこらえながら集まる。
そして、歌が始まると同時に『手話パフォーマンスを始める』というものです。
メンバーの殆どが私と同世代、多分、身内以外は来ないであろう発表会です。



昭和の女性の格好をするのは得意だもんね。
タンスの肥やしになっていたスカーフは、この日のためにあったようなもの。
婆ちゃんの着ていたコートを借りて、風呂敷包みを持てば、ほら、もういきなり昭和の女。
なんだか馴染んでるでないかい。こんなオバさん、いっぱいいたっけ。



行商役は、大きな段ボール箱を2つも背負っています。
風呂敷を胸もとでぎゅっと縛り、ちょっとツバをつくってかぶるほっかむりは、なんの違和感もありません。
『こんな大きな風呂敷、よくありましたね』と言ったら
「ああ、これ、布団縛ってた風呂敷よ」
おお!さすが!どおりで、しっかりした丈夫そうな風呂敷です。
大きなストールを『マチコ巻き』にした乗客役もハマってるね。




さて、いよいよ本番です。


ジャジヤジャジャ〜ン・・・・イントロが始まりました。
下手で控えていた ”恋に破れた女” が寂しそうに登場。
次、行商のおばさん・・・・・行商のおばさん・・・・おばさん??
行商のおばさんが、背負った荷物につっかえてる!
私を含め、着膨れした何人もが下手で控えていたため、行商のおばさんの大きな荷物が通路をはばみ、前に進めなくなっていたのでいた。



おお!並ぶ順番のミス!
そうしているうちにも、イントロは進み、もう歌が始まります。
行商のおばさんは、なんとかポン!と飛び出して、そのあとを私たちが追っかける。




♩ 上野発の夜行列車 降りた時から 青森駅は雪の中 ♩
いきなり飛び出した昭和の女たちは、並ぶ余裕もなく、すでに手を動かしながらバラバラに登場。

♩ 北へ帰る人の群れは 誰も無口で 海鳴りだけを聞いている ♩
切ない無口な歌だから、『登場するの失敗しちゃったね!』とか、そんな事は言ってはいけない。
みんな、寂しそうな表情で海鳴りを聞く。

♩ 私もひとり 連絡船に乗り こごえそうなカモメ見つめ泣いていました ♩
マジックで書かれた灯台の絵の方を向き、そこに、カモメがいるかのような雰囲気で悲しそうに、全員で見つめる。
なお、灯台の絵をつり下げるのに使っていたのは、我が事務所で写真の撮影時に使用しているスタンドだ。
こんな所で役にたっちゃった!

♩ ああ〜 津軽海峡 冬景色〜 ♩
下から雪の降る空を見上げる・・・・・




続いて2番。

♩ ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと 見知らぬ人が指をさす♩
♩ 息で曇る窓のガラス 拭いてみたけど 遥かにかすみ 見えるだけ ♩
♩ さよならあなた 私は帰ります ♩
さようならと小さく手を振り、うつむいた顔で、思いを振り切るように北海道の方向を強く見つめる。
今頃になって気付いたんだけど、青函連絡船に乗って帰るって事は、主人公の女性は北海道の人だったんだね。

♩風の音が胸をゆする 泣けとばかりに ああ 津軽海峡冬景色♩
悲しい女心を表現してから指で雪を降らせる・・・・・




おわり、礼・・・・
ご覧頂き、ありがとうございました。

自分を捨てると、なしてかわからないけど、ふっきれるもんだ。



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posted by ぽぷら at 20:41| Comment(2) | わたくし事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月08日

羊蹄山から旅した水、ふきだし湧水

昨日の7日、羊蹄山に初冠雪だそうです。
じわりじわりと冬の足音が聞こえてきましたね。
今朝は寒くて、とうとうストーブをつけました。冬が来ちゃう。やだな・・・
こちらは、2週間ほど前に通ったときの羊蹄山です。

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ちょうど農家は収穫まっさかり。
人の手で掘るんじゃなくって、機械でガガガ〜〜〜っとやっちゃうんだね。
これだけ広い畑だものね。

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遠目でしたが、玉ねぎの収穫じゃないかな?と思いました。



■ 『ふきだし湧水』は日本の名水百選

京極町(きょうごくちょう)のふきだし公園にある『ふきだし湧水』に寄ってもらいました。
『ふきだし湧水』は羊蹄山に降った雨や雪が、何十年という時間をかけて地中を旅してきた水だそうです。
水温は年間を通して、6.5度。
北海道弁で言うと、まー しゃっこく(冷たく)感じちゃうわけですね。
水の量は 1日に8万トン、これは約30万人分の生活用水の量で、日本の名水百選に選ばれているそうです。

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『魚を釣ってはいけません』。
魚がすぐ傍を泳いでいるのが見えるもんだから、つい、釣りたくなっちゃうんだね。

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■ 水は持ち帰り放題!

ここが、水の湧いている所です。

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自由に好きなだけ水を持って帰る事ができるので、ポリタンに水を汲んで帰る人が沢山います。
ポリタンを持っていなくても大丈夫、ちゃんと売ってます。
地下を旅してきた水は濾過されて、ミネラルをいっぱい含んでいるそうですよ。



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ここに来ると、やっぱり自分も、お水を持って帰りたくなってしまいます。
自販機で買ったペットボトルのお茶をむりやりゴクゴク飲んで、空になったペットボトルにお水を入れて、お腹をチャポチャポさせながら持ち帰りました。

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牛達も、毎日この名水を飲んでいるのかな。ってことは、牛乳も美味しいってことだね。

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posted by ぽぷら at 22:00| Comment(4) | 富良野・美瑛・道央 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月07日

中標津の椎茸で開陽台を熱く語っちゃう

先日まで札幌大通り公園で行われていた『さっぽろオータムフェスト2016』。
北海道のとっておきの食が大集合、来場者は230万人以上だったそうです。

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■ 中標津のしいたけは『想いの茸』

その中に、ふっくらした椎茸を販売していたブースがありました。
中標津(なかしべつ)産の椎茸。『想いの茸』という商品名だそうです。
中標津はたしか道東の町だったよね。旦那さん、椎茸好きだもね、買ってこうか。


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■ 中標津の開陽台は330度の視界

オータムフェストでは、ブースのお兄さんがチーズを乗せて焼いていました。
家でマネしようと思ったらチーズがなくってバター焼きになっちゃったけど、シイタケは肉厚で、とても弾力がありました。



「ねえ、中標津って、どんなとこだっけ?」口をモグモグしながら家族に聞いてみる。
「ほら、開陽台のあるところだよ」と次男。
ええ!開陽台は中標津だったのか!!
そりゃあ、このシイタケ、いい空気吸ってるわ。



数年前に道東を3人で旅した時、初めて行った開陽台に、なんとも知れぬ大地のすごさを実感した事が今でも忘れられません。
ぐるーっと見渡せる大地の丘、開陽台。
そこからの景色はなんと視界330°!!
旅のライダー達は、なまじっかなオートバイの整備では行く事ができないので、そこをライダーの聖地と呼ぶのだそうです。
そうだ、行ったときの写真があったよね・・・あ、これこれ、2011年7月だね。



ちょうど雨が降っちゃって、330度の視界は見られなかったけど、しかしながらその雄大さはハンパじゃございませんでした。
開陽台までは、この長い道を走って行きました。
青空だったら、きっとたまんないよね。
ライダーたちは、きっとここで風になれるんだと思う。
これは当時の(2011/7)の写真です。

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私たちが到着した時は、霧で真っ白、何も見えませんでしたが、しばらくすると霧は少しずつ遠ざかり、しだいに周囲の景色が見られるようになりました。

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オートバイも車も、ナンバープレートは日本全国。
中には、ワンボックスの中を茶の間ふうにして寝泊まりしながら旅をしている年配のご夫婦もおられました。



■ 日本の展望ベスト10位!

開陽台は、旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」の「口コミで選ぶ 行ってよかった!日本の展望スポットランキング2015」の、なんと第10位にランクインされたそうです!!
でもね、考えてもみて下さい。
清水寺も東京シティビューも東京都庁舎だって、行った人は数えきれないほどいると思うけど、開陽台からの景色を実際に見た人は、いったい何人いるというんでしょうか!
比にならない人数の中からの10位のランクインは、ベスト3、いやもしかしたらベスト1と肩を並べてもひけを取らない展望なのではないだろうか!(だんだん熱くなってきた)



夕食のあと、中標津のシイタケ『想いの茸』のホームページを見てみると、
その中に『地平線を見て育った椎茸です』と書かれていました。
おお、なるほど!こっちをネーミングにしてもいいんでないかい?と思っちゃった。
したらさ、買う人は、”どこ?どこ?地平線が見えるとこってどこ?”みたいに思って興味を持つかも???
持たない??・・・失礼いたしました・・・
http://ni-show.jp/sitake/




『想いの茸』美味しかったです。ごちそうささでした。

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中標津観光協会のページでは、開陽台330度の景色を見る事ができます。
http://www.kaiyoudai.jp/index.html

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posted by ぽぷら at 23:42| Comment(6) | 北海道の事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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