2016年10月05日

がんばる!登別温泉の鬼達

登別温泉街は、鬼が仕切っている。


昔の温泉場といえば、湯治の場合は別として、多くは男性優先の娯楽場所であった。
登別温泉も、50 年ほど前に来たときには、ストリップ劇場の大きな看板が夜になるとまあチカチカと眩しかった。
あまりの迫力に、幼い私は目のやり場に困るどころか、「ストリップってなに?」と読みやすい文字だもんだから素直に親に聞いちゃったもんだ。


しかし時代の流れとともに、いつしかその看板はなくなり、今ではどこのホテルでも、『レディース特典!』のような、女性に嬉しいプランが色々登場している。


昔の男性たちの娯楽といえば単純だったが、今や温泉に来る半数の客は感受性の様々な女性たちである。
しかも彼女達は家の財布を握っている。
見た目、雰囲気、ホテルの居心地、彼女たちは、それぞれの価値観を複雑に絡み合わせて、温泉地の心地よさを感じるのだ。
鬼達は女心の難しさを痛感しながら、おもてなしのあり方に試行錯誤している。



さらにここにきて、外国人観光客の増加。
鬼達が、さらなぬおもてなしのため、はっちゃきで登別温泉を盛り上げている事は言うまでもない。



毎日、鬼の親分みずからが温泉街を見回りに出かける。


例えばこちら、閻魔堂(えんまどう)。
決まった時間になるとからくりが動いて、そこにいる人を驚かせる。
鬼の親分は、閻魔堂の担当の鬼に聞いてみる。



”どうかな、観光客は来てるかな?”
「ははー、今日も子どもを二人泣かせてやりました」
”ばっかもん!喜ばせなあかん!ここは温泉地じゃ!母親たちが困るだろ”
「ははー<(_ _)>」

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”おい、みやげ物屋。どうだ売れあんばいは?”
土産物店の人間も、実は鬼の化身である。
「はい親分、今日も外国人と思われる団体がいっぱい買って行きやした」
”そうかそうか、けっぱれや”
「ありがたきお言葉・・・」

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”誰だ!こんなところにこん棒を忘れていったヤツは、あとで説教せないかんな”

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”湯かけ鬼像よ、今日の人出は多いか?”
「ぼちぼちでござります」

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”ほんとか?ちゃんと数えているのか?おい、お前達、湯かけ鬼像がちゃんと仕事しているか見はっておれ”
「へい、親分。おまかせくだせい」

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”お前達はいつも仲がいいのお。しっかり客を喜ばすのじゃ”
「はい、お任せ下さいませ」

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”おい、合格祈願鬼、今日の賽銭はどんなあんばいじゃ”
「それがなかなか・・」
”お前は鬼の中で一番頭がいいんだべさ、もっと若いもんが来るように知恵を絞らんか!”
「ははー<(_ _)>」」

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”もっと温泉客を増やさないといかんな。バスの便数が増えたらいいんじゃが・・・”

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間欠泉の様子も見にいかねば。
”おい小僧、どうじゃ客のあんばいは”
「はい親分、つい先ほどまで、団体様に大反響でございました」

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”そうかそうか。間欠泉もドッドッドッドと、鬼太鼓のいい音をだしておる。この調子でちゃんと、おもてなしをするのじゃ”


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「ははー。親分、そういえば外国の団体さまたち、親分の祠の方へ歩いていきやした。もしかしたら、かっこいい親分と、記念の写真を撮りたいのかもしれませぬ。なんせ、ここでもパッシャパッシャと、こん棒のように長い棒つきのカメラで写真を撮りまくっておりましたし」
”なぬ!それは先回りをねば、しっかり仕事せーよ”
「ははー」




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『ワーオ、コノオニ、メッチャ カワイイ〜!シャシントッテトッテ!』
”・ ・ ・ ”

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posted by ぽぷら at 23:37| Comment(4) | 富良野・美瑛・道央 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月04日

地獄谷は女神が作った美人になる温泉

登別(のぼりべつ)温泉と言えば地獄谷。
温泉街から徒歩でたったの10分ほどで行けるのに、そこはもう別世界です。


赤い岩肌、あちこちから沸き上がる白いゆげ。
何より、あたりに漂う硫黄の匂いが、温泉に来た気分にさせてくれる。

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■ 登別温泉の泉質は9種類もある


登別観光協会のページによると、登別温泉は9種類の泉質があるそうです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

○ 硫黄泉・・温泉独特のあの匂い。白く濁ったお湯。
血管を拡張させるので高血圧、動脈硬化や心臓疾患、脳卒中の予防。殺菌作用で皮膚病に効果!
(登別に来た!と感じるお湯だね。)

○ 食塩泉・・保温効果抜群!冷え性に。(女性の見方!)

○ 明ばん泉・・皮膚や粘膜を引き締めるので、皮膚疾患や粘膜の炎症、水虫、じんま疹に効果。 (もぐって顔のたるみも引き締めてほしい)

○ 芒硝(ぼうしょう)・・高血圧症や外傷、動脈硬化症状に。
(血圧高めの中年にはありがたいお湯ね。)

○ 緑ばん泉・・良く温まるので、貧血症や慢性湿疹に。
(冷え性で貧血症の方にはもってこい)

○ 鉄泉・・貧血症や慢性湿疹によい。
(タオルが赤っぽくなる事もあるそうです。か弱い貧血女性の見方!)

○ ラジウム泉・・神経痛、リウマチ、更年期障害。
(お年寄りの見方ですね。更年期障害に悩む女性も是非お試しを・・私か!)

○ 酸性鉄泉・・・・殺菌力が強い。湿疹などによいが、皮膚の弱い人は入浴後に真水で洗い流す方がよい。
(効果がすごそう。試してみる価値あるかも)

○ 重曹泉・・・角質層を軟らかくするので、皮膚病、切り傷などに良く、美人になれる。
(湯上がりは美しくなり過ぎて、別人になっちゃうかも)




■ 谷間を流れる白い川

地獄谷の直径は約450m、1日に1万dの温泉が泉質が湧出しているそうです。

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谷の間を温泉が流れていますね。
近くで見るとこんな感じ。

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遊歩道を歩いて行ってみます。

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『1861年、火薬の原料として地獄谷から硫黄を採掘していた南部藩の家臣が、ここのお湯で目を洗ったら病気が治った。』って書かれた看板がありました。




■ 本当は、女神が作った地獄谷?

さて、遊歩道をもっと奥へ進みましょう。

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突き当たりには、ボコボコとお湯が沸いている小さい温泉がありました。
そこに、東南アジア系のご夫婦とおぼしき二人連れがいて
「○×△■※○・・・」と声をかけられたけど、意味がなーんにもわからないので、ここは挨拶するしかないと思いまして『おはようございます』なんて言ってみました。



したっけさ、後ろからまた静かに声をかけるので振り向くと、カメラを差し出されました。
あ、写真ね!失礼いたしました。
『では写します、ハーイ(日本語)』パチ!
『もう1枚写しますね(日本語)』パチ!
「サンキュー、サンキュー」

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さて、この地獄谷を作ったのは、女神様という言い伝えがあります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昔々、登別という所に、きれいな女の赤ちゃんが産まれました。
娘は成長するにしたがって、どんどん美しくなって、人々の評判になりました。
ところが、少女になった頃、娘は原因不明の皮膚病に侵されてしまい、どんどん見にくい姿になっていったのです。
そしてある日、とうとう娘は村から姿を消してしまいました。
人々は、『みにくくなった自分を悲観したんだろう』と噂しました。


ところが真相は、そうではありませんでした。
実は、神様が美しいこの娘を妻にしたくて、年頃になるまで、わざと見にくくしておいたのです。
神様も、ちょっとずっこい事をしちゃうんだね。



         妻になった娘はやがて、6人の娘を産みました。
その内の5人は北海道の岬の女神になり、長女は、母が皮膚病で苦しんでいた事を知り、同じ苦しみを持つ多くの人の為にと、登別に皮膚病によく効く温泉を出して、そこの神様になりました。
こうして、登別温泉ができたのでした。



    妻にしたいと娘を見にくくした神様は身勝手だね。
だけど、長女が人間の役に立ちたいと思ったのは、母の病の苦しみ知っていたからこそですね。
不自由や苦しみのない生活からは、何も産まれないのかもしれません。



登別温泉のシンボルは地獄谷の『鬼』だけど、女神様の作った谷の温泉と考えたなら、自分も入って更なる美人になりたいわ・・・なんて思っちゃうさ。

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posted by ぽぷら at 22:06| Comment(4) | 北海道の伝説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月03日

道が消えて30年が過ぎたオロフレ峠展望台

オロフレ峠展望台へ向かう道。
左の遠くに見える崖のあたりまで行きますよ。

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■ 展望台の下は崖っぷち

着きました、オロフレ峠展望台。

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今通ってきた道はあそこです。

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引いて見ると、こんな感じ。
その景色はホントすごいね!
向こうに見えるのは登別の方向です。

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思わず柵に近づいてみましたが、その時に気づいた。
すぐ下が崖!
っていうか、ここ、えぐれてない?
30年という長い時間が、少しづつ崖を浸食しているのでしょうか。
もうちょびっと、柵を手前にしてくれたらいいと思いますが・・・汗汗。

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■ 現在は絶景のビュースポット

オロフレ峠は、昭和63年に新しいトンネルが開通するまで、登別と洞爺を結ぶ難所の峠として知られていました。
でも今はその役目を終え、絶景のビュースポットになっています。


旦那さんが「新しいトンネルが開通したとき、『北海道でも稀な、前後の景色が見られるオロフレ峠がなくなる』って新聞に載っていた事を思い出すなあ」
としみじみ言いました。



確かに、展望台の反対側の景色もすんごいよ。
ほら、天気がイマイチだけど、向こうに見える高い山は羊蹄山です。

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地図で見ると、こういう方向です。

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■ 今も残る道路の痕跡

展望台からは、昔使われていた道の跡が今も残っていますが、車が入らないように、じょっぴんかって(閉めて)ありました。

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斜面の下には、道路に沿ってコンクリートの壁が続いていますが、崖の浸食が進んでいるようで、幅がとても狭くなっています。
車は無理だわねきっと。でも人なら通れるんでないかい?
なーんて言って通ったりすると、そういう時に限って崩れたりするんだわ。





道路はまっすぐ、向こうの大きな岩の方まで伸びています。

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「ほれ、あそこに道が見えるべさ、お前も一緒に通ったんでなかったっけ?」
え、どこどこ?おお〜!あんなところを下ってきたのかい!すんごい道だわ。
あそこ走ったってかい。
大きな岩の向こう側を通って、こちらに下る道路の痕跡がわかりました。

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なんだろう、あの道を、当時の車が上り下りしている風景が浮かびました。
岩の向こうからゆっくり降りて来る車がいる。
今度はギリギリ登ってい車もいる。
よくまあ、落っこちもしないで(落っこちた車もいたかもしれないけど)走っていくわ。
おっかないね。



ここは峠から少し降りた所にあるビューポイント。

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うっすらと幻想的に見えるのは洞爺湖だね。

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機会があったら、ぜひ行ってみて下さい。
北海道の大きさがわかる、絶景のオロフレ峠。

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posted by ぽぷら at 22:18| Comment(4) | 富良野・美瑛・道央 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月02日

砂糖は北海道のビートから作られる

お砂糖の原料と聞いて、何を思い浮かべますか?
サトウキビ?北海道の人なら『ビート』を思い浮かべる方も多いと思います。



日本のお砂糖の自給率は35%くらいだそうで、サトウキビから作られる砂糖(甘しゃ糖)はそのうちの2割。残りの8割は、北海道の『てん菜(ビート)』から作られているそうです。
『てん菜』は 『ビート』とか『砂糖大根』とか、呼び方は色々ありますよね。



形は大根というより、どちらかと言うとカブの親分みたいな形です。
ちょうど今頃は、ビート畑からゴロゴロ収穫の真っ最中。
昨日、『2016農業・農村フェスタ In 赤れんが 』に行ったとき、このてん菜を初めてこんなに間近で見ました。

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「さあ、どうぞ、試食してみて下さい」
係の兄さんが、ビートをスライスしたものを出してくれました。
パリパリ・・・歯ごたえは普段食べる大根より固いね。
でも、少し噛むだけで、ん〜〜〜〜甘い!!お砂糖だ!!
思わず目が丸くなっちゃった。



”一番精製されたのが上白糖やグラニュー糖と聞いた事がありますけど・・”
と聞いてみると、お兄さんは、
「そうなんですよ。精製の、純度が高いのが上白糖で、三温糖は、煮詰まった最後の方なんで、焦げ色がつて、茶色なんですよ」
な〜るほど!!
ビートから絞られた汁は、精製する段階で、色んなお砂糖になるんですね。

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それにしても、私はもどかしい。
だってだって、サトウキビと言えば、畑の風景がそりゃそりゃ有名。
青い空の下でサトウキビが風に揺れる風景は絵になります。
だから歌にもなっちゃう
♩ざわわ、ざわわ、ざわわ〜〜〜さとうきび畑は、たわわ、たわわ、たわわ〜〜〜♩



ビートだって、緑の葉っぱが遥かに広がる畑の風景は、北海道の大きな空によく似合います。
けれど考えてみると、私はビート畑にちゃんと行った事がありません。
車窓か、ちょっと車を止めて眺める程度。
しかも、ビートの大事な部分は土の中だから、見えるのは葉っぱだけ。
私と同じように、ちゃんと見たことがない人は、他にもたくさんいるのではないでしようか。初めて見た人は、『この野菜、何??』って思っちゃうよね。


日本の砂糖を、こんなに沢山作っているビートを、もっと有名にしたい!
そんなふうに、思いました。

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posted by ぽぷら at 17:11| Comment(6) | 北海道の事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月01日

札幌にデロリアンが過去からタイムスリップ?

札幌の道庁赤レンガ前で行われたのが、北海道の農産物の販売や体験などができる催し『2016農業・農村フェスタ In 赤れんが 』。
そこに、アメリカのSF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場した車、「デロリアン」が、展示されるというので、お店を見るのは後回しにして見に行っちゃいました。

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■ デロリアンは1985年に作られたタイムマシン

デロリアンは車に見えるけれど、実はドク博士が作ったタイムマシンで、140kmを超えるスピードになるとタイムトラベルできるんです。
1985年、主人公のマーティーがデロリアンに乗って30年前に戻り、そこで若き日のドクと正しい未来を作り直すというSFストーリーです。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は大ヒットして、その後シリーズ化されました。


おお!これがあのデロリアン!
なんだかワクワクしちゃって子どもみたい。
と思ったら、若い人から年配まで、みんな はっちゃき で写真撮ってました。
しかも整理券を持っていると、実際に運転席に乗れるんだと。

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そういえば、映画の中で、こんな装置あったように思うわ。

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ここは、行き先の時代をインプットするパネルね。
プッシュ電話機に似ているボタンがいい感じ。

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■ デロリアン 未来のエネルギーはゴミ

物語では、最初に設計されたデロリアンはプルトニウムをエネルギーにしている設定で、30年前の時代では手に入らないために、雷のエネルギーを使いました。
でも、このデロリアンは、一度、未来に行って来たあとのストーリーで登場する車なので、ゴミでもエネルギーになっちゃうって設定です。
後部についている白い装置がそれ。中にバナナの皮とか入れちゃえばオッケーなんですって。

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■ 2日は、札幌北区役所に現れるらしい

今日は展示のみでしたが、明日は北区役所に登場して、走行もするそうです。
新聞記事によると、そのエネルギーは古着から作った バイオエタノール 燃料だとか。
バナナの皮ひとつで満タンになるほどのエネルギーを作れる未来は、いったいどれくらい先にやってくるのでしょうか。


展示されたデロリアンの回りには、小さな子どもたちも目を輝かせていっぱい集まっていました。
そんな様子を見ていると、なんだか、そう遠くでもなさそうな気がしてきます。
確かドク博士はこう言っていましたよね。
未来はキミたちが作るんだ。



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posted by ぽぷら at 21:50| Comment(4) | その他いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする